Column|ランニングとビール

「何のために走るのか」

走ることを日常としない人が、この暑い最中に「走る」という行為を選ぶ人々を目の当たりにした時に、まず頭に浮かぶのはこんな一言なんじゃないだろうか。きっとそこには、その人にしか分からない「走らねばならない」合理的な理由があるのだろうと。

残念ながら、それはYESでもありNOでもある。当然、人によって走る理由は様々だ。目標がある、痩せたい、健康になりたい。どれも真っ当な理由だ、それらは「走る理由」としてのラベルを堂々と貼ることができる。その上で、伝えておきたい事実がある。どんな走る理由があるにせよ
「走って後悔することは無い」
そして
「走った後のビールは物凄く旨い」
ということだ。

大それた理由なんて無くていい。自分の足で、肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込んで、モヤモヤも吹き飛ばすように走った先には、何とも言えぬ小さな達成感と、世界一旨いビールが待っている。それでいいのだ。だから今日も、青空の下、大地を蹴り出していく自分がいる。